リスティング広告 - プロの思考回路。単なるテクニック本ではなく 「プロの考え方」 が学べる本
リスティング広告 - プロの思考回路 という本をご紹介します。
- 作者: 佐藤康夫, 杉原剛, 有園雄一, 岡田吉弘, 高崎青史, 来田貴弘, 西原元一
- 出版社/メーカー: 角川アスキー総合研究所
- 発売日: 2014/06/12
- メディア: Kindle版
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エントリーの内容です
- 本書の特徴
- プロの考え方
- 入札キーワード・広告文・ランディングページのつくり方
本書の特徴
この本の特徴は、小手先の技術やテクニックで終わらないことです。リスティング広告 (本書では検索連動型広告) の運用で、クリック率や広告スコアを上げるにはどうすればいいかではなく。どういう考え方をすればよいかまで踏み込んで書かれている点です。
例で提示されるケースの問題に対して、どう考えたか、それを具体的にリスティング広告でどのように解決したか、結果はどうなったかがわかりやすく書かれています。
リスティング広告のプロが考える2つの視点
本書で一貫しているのは、以下の2つの視点を考えてリスティング広告をつくることです。
- お客さまは、必ず自社 (広告主) と競合他社を比較していることを念頭に置く
- 比較された時に、自分たちが勝てる武器は何か
検索して知りたいことに連動して表示される検索広告は通常、競合他社の広告も同時に出ます。競合と自社が比較されることになるので、他社と比べられても自社が選ばれる 「武器」 がなければいけません。武器がないと、自社広告が上位に表示されても他社に取られてしまいます。
リスティング広告を設計するための3つの要素
リスティング広告は、以下の3つが一体となると、成果が出ます。
- 入札キーワード
- 広告文
- ランディングページ
もし広告効果が出ていない場合は、3つのバランスが崩れています。
3つの要素それぞれで、比較された時に勝てるかという視点が大事です。以下、3つについて、興味深いと思ったプロのやり方です。
1. 入札キーワード
広告出稿前にキーワードを深掘りしてみます。候補となるキーワードを実際にグーグルやヤフー検索をし、どんな広告主が入札しているか調査してみます。
その時に広告表示される数 (広告主) が多いほど、そのキーワード市場の競争が激しいことがわかります。見方を変えると、その市場はお客ニーズも多いとも言えます。
2. 広告文
広告文も、比較されている視点が大切です。
広告文には自社商品やサービスの特徴が端的に書かれてものであるべきで、巧みな広告文でクリックされ集客できても、実際のサービス内容と広告文が乖離しれていればコンバージョンされません。
いくら広告文で競合と差別化されていても、最終的には正しい情報 (ユーザーのニーズにあったもの) につながらないと、ユーザーを裏切ることになります。
3. ランディングページ
ランディングページでも、大事なのはユーザー立場で考えることです。
ランディングページの目的は、サービスの特徴を一目でわかりやすく伝えることです。ランディングページでは自社の特徴を訴求し、訪問者の検索意図に沿って、役にも立つ・メリットがあることを伝えます。
訪問者に安心感を与え納得してもらい、コンバージョンにつなげます。大切なのは、ターゲットの具体的な想定と、訪問者にとって 「買わない理由が見つからないページ」 にすることです。
最後に
この本は、リスティング広告の専門家による、SEM の基本ノウハウ、実際の運用、将来展望が書かれています。単なるテクニックやマニュアル本ではなく、プロはどう考えるかが疑似体験できます。
- 作者: 佐藤康夫, 杉原剛, 有園雄一, 岡田吉弘, 高崎青史, 来田貴弘, 西原元一
- 出版社/メーカー: 角川アスキー総合研究所
- 発売日: 2014/06/12
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