運営者: 多田 翼 (LinkedIn, Facebook)

稼ぐ力 - 「仕事がなくなる」 時代の新しい働き方 (大前研一) 。優秀なリーダーは 「スピードラーニング」 の達人

稼ぐ力 - 「仕事がなくなる」 時代の新しい働き方 という本から、仕事における学びについて書いています。

 

 

エントリーの内容です。

  • スピードラーニングの重要性
  • 成果を出すまでの目安の期間は3ヶ月
  • 学びには、先入観や偏見を持たない姿勢が大切

 

スピードラーニングの重要性

大前研一氏は本書で、スピードラーニングの重要性を伝えています。

該当箇所の引用です。

つまりラーニングからリーダシップを発揮するまでの時間である。その転換が数週間、長くても3か月以内でなければならない。

私の経験からすると、優秀なリーダーはみんな 「学びの天才」 であり、とくに 「スピード・ラーニングの達人」 である。(中略)

私が知る限り、国際的にどこに行っても通用するグローバル・リーダーには共通のパターンがある。それは、一番最初によく人の話を聞き、実態を分析して正しい方向性を見つけるまでは謙虚そのもので全く先入観や偏見を持たずに取り組む、ということだ。

そして改革案が出てきたら、強いリーダーシップで周囲を説得して断行する。このフェーズの切り替えは3か月でやることが重要で、2年も3年もかけたら意味がない。

引用:稼ぐ力 - 「仕事がなくなる」 時代の新しい働き方

  

成果を出すまでの目安の期間は3ヶ月

仕事で全くの新しいことに取り組む状況において、インプット中心の時期からアウトプットできるタイミングの切り替えをどの程度で見込んでおけばよいのでしょうか?

先ほどの引用にあったように、フェーズの切り替えまでの目安は3か月です。

3か月という時間は、私自身の肌感覚にも合っています。

2018年5月現在で私が所属する今の会社は、人の出入りが多い職場です。組織異動や転職で新しい人が入ってきた時、新しいことを学び自分の中で消化し、チームに貢献できたり、その人がリードできるようになるには、一定期間が必要です。3か月が一区切りというのは腑に落ちる時間感覚です。

中途入社の方に対して、私自身が持っている判断基準の1つは、3ヶ月後に期待したレベルのパフォーマンスが上げられているかどうかです。

 

学びには、先入観や偏見を持たない姿勢が大切

本書の大前氏の書いている内容に話を戻します。「グローバル・リーダーには共通のパターン」 のインプットの仕方について、大前氏は、次のように指摘します。再び引用です。

一番最初によく人の話を聞き、実態を分析して正しい方向性を見つけるまでは謙虚そのもので全く先入観や偏見を持たずに取り組む、ということだ。そして改革案が出てきたら、強いリーダーシップで周囲を説得して断行する。

引用:稼ぐ力 - 「仕事がなくなる」 時代の新しい働き方

 

成果を出すことに焦ってしまい、インプット期間に中途半端なままリードしようとすると、逆効果になってしまいかねません。3ヶ月までが目安のインプットの期間は、学ぶことに集中すること、中立な立場で様々な吸収することが大事です。

私のまわりの同僚を見ていると、学びがうまいと感じる人は、単に頭がいいだけではなく、好奇心がとても強い傾向があります。受け身でやらされていると思わず、自分の知識欲を満たすかのごとく、スピード感を持って学んでいます。

 

最後に

稼ぐ力 - 「仕事がなくなる」 時代の新しい働き方 の主題は、いかに自立したビジネスパーソンになれるかです。

そのための1つが、現状に慢心することなく今の自分に何が足りていないのかを見極め、自らの意志で学び吸収していく姿勢です。